Gコミ224 2014年07月号

梅雨と向き合う

今年の梅雨はエルニーニョ現象で遅くなると言われていたのに、予想を裏切って例年よりも早く梅雨入りしてしまいました。

今年はいつもより長い梅雨になるのでしょうか?

私は、梅雨が湿気からの不快感のために苦手です。皆さんも洗濯物がなかなか乾かない、衣類が臭くなる体調が優れず憂鬱などなど嫌な季節だと思っている方も多いのではないでしょうか。

体の不快感は湿度が高いから体温調整が出来なくなるためで、臭いやアレルギーなどの体調不良については雑菌とカビの繁殖が原因ですが、どちらも人にとっては嫌なものです。

これらを防ぐ方法は、理屈上では室内の温度を隅々まで外気温より若干上げてきちんと換気することです。

これで温度差が無く湿度はが下がり、少し高めの温度でも不快感は無いはずです。これは断熱や気密性能の高い家では実現可能と言われていますが、実際はなかなかそうもいかない時があります。

私は高い断熱気密性や日射遮蔽と通風、緑の積極的な活用、自然の冷熱利用など高性能住宅の手法を学びましたが、どこまでやれば日本の気候を理解して風土に合った家づくりをしていると言えるのか、梅雨に限って答えが無いような気がします。自然の力の方が一枚うわてなのでしょうね。

梅雨の過ごし方というものは昔からあったはずですが、昔の知恵はいつしか使わなくなってエアコンという便利なものに頼るようになってきました。

エアコンは室内を涼しくして、サラッと除湿までしてくれる便利なものですが、そんなスグレ者も梅雨は苦手です。エアコンは暑い日に温度を下げるからこそ湿気を取り除く事が出来るのですが、暑く無ければ温度を下げる事が不快感に繋がり、湿度を下げる事が出来ません。最近は温度を下げずに除湿出来る物も出てきましたが・・・

そもそもそんなモノが無かった時代はどうしていたのでしょう。

雨を楽しむ景色を作ったり涼しげな音を感じさせたり、季節ならではの催しを行って風情を楽しむ工夫をして乗り切っていたのです。いわゆる気分転換と前向きにとらえる努力をしたのですね。

日本では一年を通して四季を感じさせる工夫がどこでもあったのでしょう。

私は第一に建物の性能を高めて省エネで快適な住まいをつくることが重要だと思っていますが、それに頼りすぎてはいけない、日本人だから日本の四季の特徴に向き合って、技術だけに頼らず感性で物事を考え前向きに努力し工夫することの大切さを、毎年梅雨になると感じています。

代表取締役 鈴木晴之

住宅に使う木材の話

木には大きく分けると針葉樹と広葉樹があります。

国産材の中で代表的な針葉樹には杉・桧・松等、広葉樹には欅・タモ・セン・楢などが有名です。

杉は春になると花粉症に悩む人たちに憎まれ役になってとくに有名です。

春に杉林の近くを通ると杉の木から花粉が霧のように湧き上がるのを見かけますが、花粉症で悩む人たちには大変なことだと思います。戦後に建築用材として、禿山に早く育つ杉を大量に植林されましたが、伐採時期に入っているにもかかわらず国産材が輸入材に比べて高額なために切り出されないことも、花粉の大量飛散の原因にはなっているようです。

ただ杉の木は昔も生えていたわけで杉花粉症という病名?があるようですが、これは大気汚染やほかの化学物質との複合による現象ではないかと、杉にとっては不本意な事ではないかと思います。

針葉樹と広葉樹の違いは葉の形が違うことで見分けます。一番の違いは成長のスピードにあります。

杉や桧は50年ぐらいで柱材として建築に使えますが、広葉樹は200年から300年たたないと建築用材には使えません。

いずれにしても長い時間をかけて山を守り、木を育てなければなりませんので大変なことだと思います。

建築用材としての使い方は、針葉樹は主に構造を負担する部材として使い、広葉樹は化粧材として見えるところに使います。

吉野杉と呼ばれる杉産地の奈良県吉野地方では、500年以上前の室町時代から植林が行われていて、今でも300歳を超える杉があるそうです。現地に行ったときに聞いた話ですが、植林する場所によって切り出す年数が50~60年から250年位と変わるそうで、その理由は台風などの自然災害で被害を受けやすい山は短期間で切り出し、自然災害を受けにくい山は長期間の育成をし、銘木と呼ばれる天井板や長押(なげし)、内法などに加工される材となるという事でした。200年を超える山に入ると見上げるような大木が生えていてそれは壮観です。

ただ、素性の良い節のない木の幹にはキツツキの作った穴がたくさん開いているのも印象的でした。キツツキも節のない木が好きなのでしょうか。

吉野地方では植林の方法も違っていて、一般的には1ha当たり3000本程度を植林するそうですが、ここでは8000本から12000本植林されてきたそうです。密植することで、幼齢期に幹を太らせずに高さを伸ばすことが出来、その後間伐を繰り返すことで年輪幅が均一で詰まった強い材料を作ることが出来るそうです。また密植をすることで下枝が育たないため下枝を払う枝打ちをしないそうです。

場所が近くでも京都の北山杉は枝打ちをすることで有名で、吉野と比べて同じ植林でも作り方はずいぶんと違うものです。

ついでに、北山杉の苗木は差し芽で行うそうで、種をまいて苗木を作るほかの地方とは大きく違っています。

地球の歴史でいうと針葉樹が先に表れました。動物の時代でいうと恐竜全盛の時代です。

そのあとで広葉樹が出来るわけですが、広葉樹と針葉樹では体のつくりがずいぶん違います。

左側の針葉樹は年輪がはっきりとわかりますが、広葉樹はわかりにくくなっています。葉っぱの違い以上に内部も違っているのです。
<左上・アカマツ、左下・スギ 針葉樹。右上・ブナ、右下・ケヤキ 広葉樹の顕微鏡写真。>

広葉樹の建築用材では欅が、神社やお寺の柱や梁に使われている例が多いです。ただ欅のような硬い広葉樹を建築に使うためには、オガという縦引き鋸が普及しないと使えませんでしたので、比較的新しい社寺に使われています。ブナやナラは学校の体育館の床に使われていたので覚えている方も多いと思います。

建具や窓や入口の枠材などにも使われています。広葉樹は建築用材とし美しいのですが、使いにくいので山で伐採されても放置されるか、チップとして加工されてしまい、残念なことですが建築用材としては使われる機会が減ってしまっています。

タモはバットに使われることで有名です。

木材製品は、鉄、アルミ製品に比べ、完成品になるまでのエネルギー消費量が少ないことが長所で、伐採、製材に燃料をあまり消費しないで製品になります。

製品になった後も二酸化炭素を体内に蓄積して、地球温暖化にも貢献します。再生も可能ですし自然分解もします。

何世紀にもわたって使い続けられている家具もあり、地球にやさしい建材でもあります。(後関)

聞いてみよう!設計事務所の住まいづくり

設計事務所に依頼してみたいと考えている人のためのセミナー。

始めに、設計事務所に依頼する時の進め方や特徴、お金の事などをわかりやすく解説します。続いて参加者の質問に設計事務 所が答えるフリートーク。4人の設計者の話を一度に聞ける貴重なチャンスです。
※セミナー終了後コーヒーを楽しみながら直接もお話できます。

日 程:7月12日(土)13:00〜14:30
会 場:住まいづくりナビセンター 東京都中央区晴海1丁目8−12 オフィスタワーZ
講 師:松本亜古氏 (一級建築士事務所 あすなろ設計事務所 主宰)
参加費:無料  お申込は 電話:03-5166-8300
定 員:先着20名

もったいない運動えどがわ 省エネ☆節電チャレンジ!

夏季の2カ月平均で、昨年度より電気使用量を5%以上減らすことができた世帯に記念品をプレゼントします!

東京電力から送られてくる「電気ご使用量のお知らせ」 (検針票 )8・9月分の写しを提出してください。

私も一昨年から夏季節電にチャレンジしています。2年連続してマイナス5%を達成して江戸川区の商品券を頂きました。昨年は暑かったのに達成できたのは、17年使っていた冷蔵庫を買い替えたからかな?今年も申し込みます。昨年の9月末に10年以上使っていたエアコンを2台取替えているのと、西側のベランダに「みどりのカーテン」になるつる性の植物を植えました。

「みどりのカーテン」は蒸散作用により、日蔭以上に涼しくなる効果があります。

皆様も楽しみながら節電にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(白井)

≪予告≫夏休みの工作教室

毎年、夏休みに行っています工作教室。
今年は折り紙教室を行う予定です。

日 時 8月23日(土) 午前9:30~
場 所 大和工務店1階 江戸川区西一之江3-39-21(一之江親水公園沿い)

7月に大和工務店で行う教室

荷造り紙バンドを使ったかご作り
日時:9日(水) 26日(土)  午後1:30~
費用:900円(かご1~2ヶ作れます)
※当日の申し込みも受け付けます。

パッチワーク教室
日時:8日(火) 12日(土) 29日(火)   午後1:30~
費用:1ヶ月 300円(コピー代等)
※前日までにお申込みください。

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