Gコミ209 2013年04月号

日本の家は日本の木で造りたい

花粉症が辛い季節になりました。
最近は花粉だか黄砂だか、中国の大気汚染物質だかわからなくなっていますが、この3つとも今問題のPM2.5の一つだそうですね。
花粉症ではない私までくしゃみが出ます。今月は日本の木の話。
日本の木といえば杉・・花粉症の方にはちょっと嫌な話かも知れませんが。
日本の家は日本の木でつくりたい。

私達は近年になって当然のようにそう思うのですが、ちょっと前までは外材を使うことがあたりまえのような時代でした。
昭和40年ころから急激に木材の輸入が増え、それからずっと建築をはじめほとんどの業界で輸入材が使われるようになりました。
最近になって国産材を使うよう呼びかけられるようになってから、少しずつ使われる量が増えて来ましたが、未だに低い自給率を維持しています。
建築資材や工業製品で使われる木材の中には、日本国内で伐採され加工されたものはいったいはどのくらいあるかというと、使用料全体の4分の1程度と言われています。
平成23年度では26.6%しかありません。私達が目にする7割以上の木材は外国産ということになります。世界的にも森林の割合が多いフィンランドやスウェーデンと並んで高い人工林の割合を持つ日本としては恥ずかしい数字なのです。

輸入材が増えた背景には、昭和29年頃からの高度経済成長を期に一気に国内需要が増え、それまでの自給自足が出来なくなってどんどん輸入したために、20年間で約3分の1まで自給率が落ちました。
そして、安くて供給も安定した輸入材の方が使いやすいとなって、今でも低い水準が続いているのです。
そんな中で最近は木を扱う業界内では国産材を使って行こうというムードがいろんなところで感じられ、十分使いやすい環境になって来たように私は感じています。
国産材に対しての補助金も毎年続けられ、国としてかなり盛り上げています。

一方で現在の林業の状況は、国の政策によって戦後大量に植えた杉や桧がちょうど伐採時期になり、山に有り余っているのに対し外材の影響で売れず、経営が成り立たなくなった国産材の山々が放り出されている状況になっています。
このことが実際今後の供給に対して懸念され、普及の妨げになっている要素でもあるようです。
これを何とかすることによって、林業と経済の活性だけでなく、保水力を失うことで起こる山崩と水質環境問題の対策につながります。
順次花粉を出さない樹種に植え変えていく取り組みも行なっているというので、いろいろな意味で良い結果が生まれるはずです。

先日林業経営者の団体と意見交換会を行ったのですが、生産者の顔が見えることや、故郷や地域のつながりで物語性を持たせることで購入意欲を高めてもらう工夫などを取り組んでいるが、野菜と違って国産の質の良さや安全性といった一般の方にわかりやすい差別化が出来ていないために、どうしても安い方に行ってしまうと言う意見が工務店側から多く出ました。
木材については国土と環境保全という大きな目的があるので、もっともっと宣伝して一般の人に使う意味を広く理解してもらい、日本人として意識を持ってもらうことが大切なのでしょう。

木造の家づくりをずっと続けている工務店としては、私達もそれを広めていく立場です。
弊社は国産材を多く使っていますが、世の中の建築現場を見ているとまだまだ外材ばかりが目立ちます。
今後の日本の住宅を考える上で業界全体として意識を変えていく必要が有るのでしょう。

代取締役社長 鈴木 晴之

リフォームを円滑に

「住宅リフォーム増えるトラブル」という東京新聞の記事を見て、皆様がリフォームをされる時のお役に立てればと思いこの問題を取り上げてみました。
トラブルの原因を分析してみると、その原因が業者側にある場合が多いのですが、まれにお客様の思い込みによる誤解でトラブルになる場合があります。

業者側の責任によるトラブルの多くは業者の無知や未熟による瑕疵です。例えば塗装が1~2年ではがれてしまうことがあります。これは過去に塗られた下地の塗料とリフォーム時に塗った塗料の相性が悪いことにより起きます。特に溶剤の違いから起きることが多いようです。

耐震補強工事や断熱施工を伴う改修工事となると、新築よりも施工が更に難しくなり、施工計画通り現場が収まらないことが多く起ります。これは事前調査で分からないことがあったり、現場の痛みがひどい場合などにより起きます。特に水回り(浴室、台所、トイレ)は土台や柱が腐っているようなことが時々ありますので、このような現象があることが予想される場合は費用や工事期間も含めて事前に話し合っておく必要があります。

耐震補強でも和室を内部から施工する場合など思うように仕上がらない場合もあります。ただ最近はいろいろな種類の補強方法が認定を受けているので、私たちもネットで調べながら対応し、過去には難しかった施工や仕上がりが和室の趣きを壊さずに出来るようになりました。耐震補強工事の助成を受ける場合でも、江戸川区はこのような現場での対応を柔軟に受け入れてくれるので、施工者やお客様にとってもありがたいことです。

断熱工事は施工部分が目に見えないこともあって、工事が不十分な箇所が後で発見されることもあり、施工後の1か月、半年というような定期点検が欠かせません。冬場に発見され手直しをすることが多くあります。

このようにリフォームは新築以上に工事後のフォローが大切になります。またこの様な事があるということを事前に説明を受けておくことでトラブルを防ぐことができます。

リフォームのトラブルでお客様の声をお聴きすると、30年間メンテナンスが要りませんとか、値引きしますというような言葉に惑わされて十分な工事内容の説明や仕上がりを理解しないまま工事をしている例が多く見受けられます。

メンテナンスが要らない部品はありませんし、リフォーム工事は人のやる仕事が多いので人件費がかかります。安くできると言っているとしたら最初の見積りが高いか、下請けを安くたたく以外に方法がありませんから、工事の質は自ずと悪くなる事が多くあります。安いというのも嘘が多いことに注意すべきです。

お客様の思い込みによるトラブルも実際は業者側の工事内容についての説明不足によることが多く、最終的には言った言わないの水掛論になります。万が一このような状況になり話し合いでは解決出来なくなってしまったら、当事者同士で議論をしないで第三者機関に相談する手だてもあります。

リフォーム工事の瑕疵保険もありますし、日本住宅リフォームセンターでは見積もりの内容や価格についても調べられるホームページを持っていますので、このようなところで調べてみるのも良いと思います。

和室を知らない子供達

私の住んでいる東京の江戸川区では小学校で放課後、子供達の世話をするいわゆる学童保育を小学校内で「すくすくスクール」と名付けて行っています。此処では地域の人達が、趣味や特技を生かし色々な教室が連日開かれています。将棋や囲碁、大正琴、編み物、お茶、等々です。

茶道教室では年度の終わりになると次年度の生徒を集めるために体験教室が開かれますが、そのお茶の教室席での出来事です。学校には和室がないため舞台としての和室を設えます。畳を敷き襖で出来た屏風を立て、床の間風の場所を作り、そこに掛け軸と花をいけてお茶席の室礼をしています。(写真)これが結構様になっています。

この茶席のしついらいを見た子供が思わず発した言葉が「江戸だ、江戸だー」という言葉だそうです。きっと時代劇で見たシーンを連想してこの言葉が出たのではないかと思いますが、ちょっと驚きました。東京の若い世代ではいま和室が無い家は珍しくありませんし、床の間の飾り付けも実物を初めて見る子供にとっては時代劇しか連想できなかったことは想像に難くありません。

この体験教室には在校生600人ぐらいの内1割強の子供達が参加し、お茶席ではきちんと正座をしてお茶とお菓子を楽しみ、喜んでくれたようです。

いま江戸川区では耐震補強もかねて小中学校の建て替えが進んでいますが、和室が計画されていません。学校に一つは和室が欲しいと要望はしている様ですが、まだまだ建築には及んでいません。学校での茶道は盛んになりそうですし、畳は日本人の生活に欠かしてはいけない文化だと思います。みんなで声を大きくして和室の文化の大切さを伝えていかなければならないと思っています。(後関)

ハイブリッド式の給湯システム ECO ONE

ガス・電気を併用し、省エネ性に優れるハイブリッド式のシステムをリンナイが販売しています。
キッチンや洗面、シャワーなどで使用するお湯は、効率の良いヒートポンプで沸かして貯めておいたタンクからお湯を供給します。

お風呂へのお湯はりや複数の蛇口からの同時給湯など、お湯を大量に使用する時はタンクのお湯に加え、ガス給湯器(エコジョーズ)で必要な湯量をサポートします。
電気温水器などで心配される湯切れもなく、お風呂のお湯はりもスピーディーです。金額等、詳細は大和工務店まで。

省エネに暮らす・みどりのカーテン

空調装置に頼らずに夏を涼しく暮す工夫をしましょう。
特定非営利活動法人「えどがわエコセンター」では壁面を緑化して室内の温度を下げる[みどりのカーテン]の育成に取り組んでいます。
4月~5月にモニター講習会を開催し受講者には育成キット(ゴーヤ苗・ネット)が配られます。4/1日発行の広報『えどがわ』に募集の日程等が記載されています。

※「みどりのカーテン」とはゴーヤやあさがお等、つる性の植物をネットにからませ、窓から入り込む夏の厳しい日差しを遮って、室温の上昇を抑える自然のカーテンです。
実際に、「みどりのカーテン」の効果で、室温が約1℃~3℃下がると言われています。また、深刻化する地球温暖化やヒートアイランド現象の防止対策としても進められています。

詳細、申込み「えどがわエコセンター」
TEL 03-5659-1651 FAX 03-5659-1677
また、省エネを提案した[実践ガイドブック]をご希望の方に差し上げます。大和工務店まで

4月に大和工務店で行う教室

☆荷造り紙バンドを使ったかご作り
日時:27日(土)  午後1:30~
費用:900円(かご1~2ヶ作れます)
☆パッチワーク教室
日時:9日(火) 13日(土) 23日(火) 午後1:30~
費用:1ヶ月 300円(コピー代等)

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