Gコミ277 2019年05月号

地震に強い木造の建物を作るために

木造の建物を地震に耐えられるように強くするためには、3つの考え方が有ります。耐震と制振と免振です。
以前にもここで書きましたが、耐震とは建物を固くする事、制振とは建物に加わる力をばねやごむの様なものを使い、力を小さくしてしまう事、免振とは地震の揺れを建物に伝わらないようにしてしまう事です。

免振はマンションなどの大きな建物での宣伝文句にあるように随分普及して来ています。

この方法は基礎と建物本体との間に免振材を入れて地震の揺れを建物に伝えないようにすることで揺れなくなります。ただ地震時には地盤は動くわけで大きな地震の時の横揺れの幅は60cm以上になりますから建物の周りに60cm以上の隙間を開けておかなければなりません。とても良い方法なのですが、木造の場合は風では揺れないようにすること、と地震が来た時には免振装置が働くようにすることなどの難しさや、不等沈下などにより基礎に傾きが出来ると水平が保てないため免振装置そのものが使えなくなることも有り普及していません。特に江戸川区などの沖積層の地盤の上での木造建築には使えません。

近年の日本の木造建築では壁の耐力を強くして硬い建物を作ることで地震でも壊れない建物を作ることに注力してきたために、最近の建物は大きな地震でも壊れることが少なくなってきました。そして建物を強くするための部品、特に建築金物の進化は目を見張るようなものがあります。ただ強いだけですとより大きな力が加わったときに木材が裂けてしまうなどの弱点が有ります。

耐震性能を持ちながら粘りのある制振性能のある製品が求められていましたが、最近やっと使える金物が出来ました。

壁倍率1.5倍(30×90)の筋交い用で、壁倍率3倍(90×90)にも対応できるブレスターZ600という筋交い金物です。

この金物はスリットの部分が変形することで粘り強い動きが出来るようになったようで実際の振動実験を見ると従来の筋交い金物は1回の振動で筋交いが破壊されてしまいますが6回の振動でも筋交いはまだ原形を保っています。振動実験は「ブレスターZ」で検索すると見ることが出来ます。

価格も安くなり充分に使えるようになりましたので弊社ではこれから施工する建物の筋交い金物はすべてこの金物を使うことに決めました。より安全性の高い建物をご提供できると思っています。時の先生の話を聞いたことがありますが、木造住宅の柱は一般的には3寸5分を標準としていますが、3寸では細いが4寸では太すぎるということで3寸5分になったという話を聞きました。たぶん美しい太さということも加味されてこの様になったのではないかと思っています。(後関)

ホウ素系木材保存剤 エコボロンを使ってシロアリ対策

今までは、木造住宅のシロアリ対策(防腐防蟻処理)は農薬系の物しかありませんでした。以前から欧米ではスタンダードに使われていた「ホウ酸」によるシロアリ対策が日本でも認知されはじめ、その効果が注目されています。そのメリットを紹介します。

<私たちのカラダに安全・安心> なぜホウ酸が安全なの?

◎ ホウ酸は私たちの身近にあります。例えば目薬や眼科で使われている消毒などに入っています。
◎ 私たちのカラダに入っても摂取しすぎなければ腎臓で処理されて安全ですが、虫や菌は腎臓をもっていないので食べると処理されずに死んでしまいます。
◎ 農薬系と違ってホウ酸は安全にシロアリ対策することが出来ます。 <ずっと長持ちで家計にもやさしい> なぜ長持ちで家計にやさしいの?
◎ 農薬系のシロアリ対策は蒸発・揮発するので効果は長くて5年、ホウ酸は蒸発・揮発しないのでずっと長持ちです。
◎ 農薬系は5年で効果がなくなるので、再処理して毎回お金が掛かります。
◎ ホウ酸なら再処理しなくていいから余計な費用がかかりません。しかも木を腐らせず、耐久性もUP!丈夫な住まいになります。

<家全体に塗ることもできる> なぜ家全体に塗るの?

◎ 日本に昔からいるシロアリは地中から家の中に侵入しますから、地面から1mまで塗って対策すればOKでした。
◎ 外国から空を飛んで屋根裏に侵入してくるシロアリがやってきました。これからのシロアリ対策は家全体に塗ることもできる、安全で長持ちのホウ酸です。

事務所近くのお宅で玄関の敷居がシロアリの食害を受けました。
ホウ酸を使う方法をご案内しました所、エコボロンを使って行う事になりました。作業の様子等、次回お知らせいたします。(白井)

東京大学で学ぶ!木の良さをデータで表す(一社)JBN国産材委員会主催

皆様は木の家にどのような印象をお持ちでしょうか。環境に良い、温かい、いい香りがする、なんとなく健康に良いということは誰もが感じていますが、具体的に何がいいのかというのは言葉では説明が難しいものです。先日、私が参加したセミナーでは木の良さについて実験データをもとに数値やグラフで解説されており、その中でも興味深かったものをいくつかご紹介させていただきます。

まず、木の家が人へ与える効果の一つに匂いがあります。被験者に目隠しをして杉の香りをかいでもらい、前後の血圧の差を比較する実験では吸引後のほうが有意な低下を示しました。一般的に血圧はストレスがかかると上昇することが知られています。したがって血圧が低下したということは、杉の匂いにより体が「リラックス」したことを表しているといえます。また睡眠時にヒノキの香りをかいでもらう実験でも、血圧の低下や免疫細胞の働きが平均10%程度活性化することがわかってきています。

次に与える効果として接触感があります。接触感とは人が様々な材料に触れた際に感じる感覚のことで、特に熱の伝えやすさ(熱伝導率)と密接な関係があります。金属などの熱伝導率の高い材料は接触した瞬間に人体から多くの熱を奪うため冷たく感じます。木材は内部に空隙を多く持ち、含まれる空気が熱の伝導を妨げるため、あまり冷たさを感じません。

目隠しをしたまま、同じ大きさのゴルフのボールプールと木のボールプールに入ってもらい脳波を測定する実験ではゴルフボールのプールに入った際には、ほぼ数値の変化がないのに対し、木のボールプールでは、入る前に比べ、リラックスした際に働く副交感神経の働き が活発になることが証明されています。

以上の実験結果からもご理解いただけるように木の家で感じるリラックス 効果には心理的な部分だけでなく、科学的な根拠があることが証明されてきています。まだ十分に解明されていない分野ではありますが、今後ますます研究が進められていくことでしょう。(今村)

新しいスタッフ紹介

はじめまして、4月より入社しました、西尾 和木です。

大和工務店では、8年程パートとして主に製図を担当してまいりました。
この度、子供の成長に伴い、私も人生のステップアップを図るべく、社員として働くことになりました。

働くお母さんって大変だなと思っていた矢先、日々酷使してきた洗濯機がついに壊れまして、朝に晩にコインランドリーに通っております。平穏な日々のありがたみを痛感しています。
母として主婦として、また働く女性として、お客様の思いをくみ取れるように努めてまいります。どんな事でもご相談ください。

環境フェア2019「めざそう!日本一のエコタウン」

「生物多用性を考える~ラムサール条約湿地登録を受けて~」

日 時 6月1日(土) 午前9時~午後3時
会 場 江戸川区総合文化センター屋内外
    江戸川区区中央4-14-1

会場ではふれあい動物ランドや環境に優しいサボニウス型風車風力発電の工作等のイベントや古着・古布回収を実施し、回収した衣類は中古衣料として海外での利用やウエス(工業用雑巾)軍手などに再利用されます。
沢山のフリーマーケットも出店していますので、掘りだし物を見つけるのも楽しみです。

環境フェアのイベントに参加することで大人から子供まで楽しみながら環境を考える機会になります。
大和工務店も建築士会江戸川支部の一員として参加し、鉋で端材を削って「マイ箸作り」を行います。

省エネに暮す「みどりのカーテンモニター」講習会

空調装置に頼らずに夏を涼しく暮す工夫をしましょう。

特定非営利活動法人「えどがわエコセンター」では壁面を緑化して室内の温度を下げる[みどりのカーテン]の育成に取り組んでいます。4月18日~5月18日にモニター講習会を開催し受講者にはゴーヤの苗が配られます。

3月20日発行の広報『えどがわ』に募集の日程、会場等が記載されています。

※「みどりのカーテン」とはゴーヤやあさがお等、つる性の植物をネットにからませ、窓から入り込む夏の厳しい日差しを遮って、室温の上昇を抑える自然のカーテンです。

実際に、「みどりのカーテン」の効果で、室温が約1℃~3℃下がると言われています。

詳細、申込み「えどがわエコセンター」 TEL 03-5659-1651 FAX 03-5659-1677

5月に大和工務店で行う教室

☆荷造り紙バンドを使ったかご作り
日時:8日(水) 18日(土)  午後1:30~
費用:900円(かご1~2ヶ作れます)
※ 当日のお申込みも受け付けます。初めての方は事前に連絡お願いします。

☆パッチワーク教室
日時:14日(火) 28日(火)  午後1:30~
費用:1ヶ月 300円(お茶代等)
※ 前日までにお申し込み下さい。

Gコミ一覧へ戻る