Gコミ270 2018年06月号

最近の木造建築について思う事

最近の傾向として木造建築が見直され住宅以外の公共建築にも広く使われるようになってきました。オリンピックに向けては国立競技場のような大きな公共建築物にも積極的に使われるようになり、木造建築に携わる者として大変喜ばしいことと思っています。

また最近の建築材料の進化は目覚ましく、それと共に今までには出来なかったようなデザインの建物や大規模な木造建築も出来るようになってきました。この度弊社で見学会をさせて頂く予定の住宅も少し前までは木造では施工できなかったかもしれません。

例えば、耐久性能の非常に良い防水材・汚れにくい外壁材や塗料・優れて性能の良い断熱材・窓ガラスもペアガラスは当り前でより断熱性能のすぐれたローイーガラスの普及など、優れた建材の開発と普及が進んでいます。外壁も今では通気層を取ることは当り前になり2重構造になっているため、もし壁体内に雨が入っても室内までは入りにくいことと、通気層の中は空気が動きますからたとえ壁体内に水が入ったとしても早く乾くなど、とにかく最近の建築関係の技術の進化は素晴らしいものが有り今後も木造建築の可能性は大いに広がってゆくものと思っています。より自由な設計が可能になるようです。

それと並行して既存の木造住宅を長期に使い続け、資産としても価値を持たせようという流れが出てきました。国が推奨する100年健康住宅です。

戦後すぐに建てられた建物には資産価値のない物もありますが、品確法が出来た平成14年頃からの建物は基本的に100年以上使い続けることが出来るように作られていますから、手入れをしながら充分に住み継がれていけるものと思います。またこれからは手入れも自分で出来ることは自分で行うという事が当たり前になるように思います。そうなると痛みにくく手入れがしやすい建物を作ることも大切なことになります。

具体的には屋根には勾配が有ったほうが雨漏りのリスクは減ります。また複雑な屋根の起伏も雨漏りのリスクになります。軒の出は長いほど良いですし、窓などの開口部には霧除けが有ればより良いと言えます。ただ都会では軒の出を大きくとることが難しい現場も有りますが、少しでも大きく取れれば手入れの負担は減ると思います。

窓上の霧除けは雨水対策だけではなく夏の日射を防いでもくれます。これは冷房負荷の軽減にもなります。お洒落なデザインとは少し離れるかもしれませんが、この様な視点も長く使い続けるためには必要となるかもしれません。新しい建材による自由な発想にくぎを刺す分けではありませんが、100年という長い目で見たとき果たして新しい技術がどこまで有効なのか、そこも見極める必要が有ります。

今、日本中には820万戸の空き家が有ります。この中には中古として十分使うことのできる建物が含まれており、国は特に戸建て住宅の中古流通について様々な施策を打ち出しています。住宅を資産と考える時代が来ているのです。住宅は基本の部分がきちんとできていれば、あとは世代々々の住み手によって快適なリフォームをしながら住み継いでゆくことが出来ますし、資産価値を高めることも出来ると思います。100年住み続けることのできる家、こうした視点でもう一度建築を考え直す必要があると思います。(後関)

まちのこども園代々木公園 企画展のお知らせ

GWから1か月、雨模様で洗濯物が乾きにくい嫌な天気が続く季節になってきました。早く梅雨を抜け、からっとした夏空を見たいと思うこの頃です。

渋谷区の代々木公園の中に弊社施工で昨年9月に完成した保育園「まちのこども園」で5月26日より「 レッジョぜんぶ 」という企画展がオープンしました。今回はこの企画展について、説明させていただきます。

まず、企画名にあるレッジョとはイタリア北部エミリア=ロマーニャ州にあるレッジョ・エミリアという人口17万人ほどの小さな都市の名前からきています。このレッジョ・エミリア市ではレッジョ・アプローチと呼ばれる幼児教育実践法を実施しており、1991年にはアメリカのニューズウィーク誌に世界最高峰の幼児教育の一つとして取り上げられたことにより、世界から注目された教育アプローチです。

ではどういう教育方法なのかというとイタリア、レッジョ・エミリア市の幼児教育の場において40年にわたり実践され、近年欧米の著名幼稚園を中心に世界中で注目されている教育アプローチです。子どもたち1人1人の意思を尊重し、個々に持つ感性を生かすことが最も重要であるという理念の下、常に子どもが学ぶ権利を考え、コミュニケーションのとり方、その為の環境を重視した教育現場を作り上げています。

子どもが過ごす場には自由に発想・表現できるようさまざまなツールやマテリアルが常備されており、子どもの想像力&創造力を高めていきます。また、日々子どもがどう反応し、どういう発想を持ったかを記録し、カリキュラムの内容を子どもの成長記録にあわせて作り上げる教育アプローチでもあります。また、保護者と共に振り返り一緒に子どもの成長を考える事も行います。

会期:2018年5月26日〜2018年9月29日  資料代 300円
開室:毎週火曜日〜土曜日(祝日を除く) 10:00〜16:00

日頃の生活の中で子や孫への接し方の参考になる事と思います。また、弊社施工の「まちのこども園」もご覧いただきたいと思いますので、この機会に是非お出かけください。(川崎)

建築・不動産の専門家が集まるシンポジウムに参加して

このシンポジウムで一番気になったのが「断熱性・気密性」への取り組みです。設計士の中では、中古住宅のリノベーションやDIYによる住宅の改修において、無断熱だった建物の断熱性・気密性の向上に着目し出すようになってきました。 断熱性・気密性の良し悪し、計算式によって数値化で比較することができますが、数値だけではやはりピンときません。

シンポジウムの議論の中で断熱・気密について理解してもらうには、体験をしてもらうことが一番はやいということが取り上げられていました。実際に「断熱タイニーハウスプロジェクト」と銘打って、セルフビルドでつくる3畳の高断熱な小屋をつくり、多くの人たちに体験をしてもらうプロジェクトを建築学生と建築家の専門家を中心に行っていました。(写真は、プロジェクトでつくられた小屋の見学会での様子)

先日、弊社社員が見学に伺ったYKKの体感ショールームもまさにその一例だと思います。 弊社では、約26年前からFP工法を含め断熱性・気密性の高い住宅づくりに取り組んできました。私も入社した当時から断熱改修や高気密高断熱の新築住宅の現場に携わらせてもらってきたので、シンポジウムでこの話を聴いたときに「いまさら断熱に着目?」というような感覚をちょっと覚えました。

発想を変えれば、弊社でも設計事務所の案件を昨今多数施工しておりますから気密・断熱に関する知識を設計士が得ることで、今まで取り組んできた知識を活かした工事ができるのではないかと嬉しくなりました。

それと同時に、これまで経験的に行ってきた断熱・気密性の工事のスキルや知識を、改めて人に伝えられるように、理解し整理する必要があるなと思いました。(梶野)

三角テラスの家 オープンハウス

完成内覧会 日時 6月23日(土) PM1:00~4:00

葛飾区で建築中の三角テラスの家が完成します。

設計監理は2017年グッドデザイン賞を受賞した山本卓郎さんです。

お客様のご厚意により、オープンハウスの機会を設けていただきました。
家づくりに興味がおありの方は是非ご覧ください。

完全予約制となりますので、来場希望の方は大和工務店までご連絡下さい。

ネパールの料理教室を開きます

6月24日(日) 午前11:00~
 
大和工務店1階  費用 2,500円
メニュー ネパールカレー レンズ豆スープ
フェヌグリークサラダ ネパールのデザート 新茶

ネパールの料理は素材の味を大切にしスパイスを巧みに使い分け塩で味を調えます。
今回は体の新陳代謝を高める効果があるスパイスをふんだんに使ったカレーやサラダにはフェヌグリーク(コレステロールを減少させる働きやせき、発熱、下痢、膨満感や消化不良に効果がある)スパイスを使う等、美味しさはもちろん体にも良い料理教室です。

教えて下さるのはネパールに嫁ぎ里帰り中の≪ちひろシレスター≫さんです。

当日は東ネパールの良質な新茶、料理で使うガラムモスラ(自家製9種類スパイスミックス)、オーガニックな石鹸の販売も行います。お父さんの参加もお待ちしています。

※材料の準備がありますので、6/22(金)までに、大和工務店(03-3651-2474)
白井までお申し込みください。先着12名様にさせていただきます。

6月に大和工務店で行う教室

☆荷造り紙バンドを使ったかご作り
日時:13日(水) 16日(土) 午後1:30~
費用:900円(かご1~2ヶ作れます)
※当日のお申込みも受け付けます。初めての方は事前に連絡お願いします。

☆パッチワーク教室
日時:12日(火) 26日(火) 午後1:30~
費用:1ヶ月 300円(お茶代)
※ 前日までにお申し込み下さい。

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