Gコミ231 2015年02月号

岡山工務店EXPO

大手ハウスメーカーなどが華々しく構えている住宅展示場。実際に目で見て触れられるので家を建てようと思う方にとっては大変便利なサービスですね。しかも気になる他社との比較がその場で全部出来るので解りやすく安心して会社選びが出来ます。

しかし、大手と地域の工務店、または工務店同士を見比べたいと思っても工務店の総合展示場などは存在しません。
工務店は地域の限られたエリアで限られた棟数しか建てないので、展示場を借りてモデルハウスを新築し更新していくと行った事にお金を掛ける事は難しく、その代わり見学会などで代用するなどといった方法をとっています。

棟数が多い大手はモデルハウス代を捻出しやすいとはいっても、地域ごと複数建てることからある程度は建築費に転嫁されています。工務店はそれが無い分値段に還元されているというメリットがあります。

しかし実際には特に特徴やこだわりを持っている工務店がお客様にきちんとPR出来ているわけでは無く、展示場があるに越したことはありません。

今回、期間限定ではあるものの、工務店だけの総合住宅展示場を実現した岡山県の工務店16社の取組を見に行きました。

その仕組みは、展示場のモデルハウスを半年間だけ展示をする条件で販売を行い、展示期間中に見学された方は、その敷地内の分譲地に表示価格で新築、または注文で一から建てる事が出来るというもので、こだわりや性能にお金をかけた工務店の家を、モデルハウスにはお金をかけずに見て比較しながら選ぶことが出来る仕組みです。
展示場をオープンして今月で3か月が経りますが、土日のイベントでは数百組の来場者が訪れる盛況ぶりだそうで、既に売約済みのモデルが点々とありました。

さて、この度16棟全てを見学して来た感想を述べます。最初に声をかけた工務店の条件がローコスト住宅以外でこだわりや技術を売りにする注文建築を行う会社、ということらしく全ての建物が断熱気密や蓄熱などの省エネ性と快適性に力を入れ、耐震や耐久性にこだわるつくりでした。
高性能を前提とした上で各社の特徴が、とても解りやすく表現されていて、どの家も似たようなつくりが全く無く、デザイン素材、空間づくりやポイントなどがいい具合に別れていました。選ぶ人にとっては家の性能といった基本部分は安心しながら、住み心地やデザインの好みだけをじっくり検討できる点が良いと思います。

1棟ずつ見ながら思った事は、既製品よりも素材選びから製作までにこだわった他には無い提案であったり、デザインや素材の使い方も大胆であったりと、1棟1棟見応えがあり、とても時間がかかる事が解りました。そして足も棒になりながら、なんとなく各社の社長や設計者の人柄が良く伝わってくる気がしました。工務店がつくる家づくりとはこういう物だとあらためて実感しました。

それにしても盛りだくさんで、最後の方は少し端折って見学してしまったほどでしたが、後で企画をやっている人から、「一日ではとても足りないので、お客様は2~3回に分けてまわっている」と聞きました。確かに似たような所が無く一つ一つが新鮮なので、見どころ満載といった感じでした。とても全部覚えきれません。

家を建てようと考えている人にとっては、様々な家づくりを知る事が出来て良いですが、家づくりを行っている私としては、正直はっきりと好みが分かれます。

今回行って良かったのは、自分のやりたい事がいろいろ比較をしながら改めて確認出来た事と、ある程度特徴を絞り、どのような家をつくりたいかを明確にしたほうがより相手に伝わるとわかった事です。今回のような取り組みに適した立地が少ない東京では難しいのかもしれませんが工務店がつくる家を伝える手段としてはとても良い取組だと思いました。

代表取締役 鈴木 晴之

建築士定期講習を受けてきました

2005年に発覚した建築物の構造計算偽装事件は社会に大きな混乱と不安をもたらし、また建築士に対する信頼も著しく揺らぎました。

この事件を踏まえ建築基準法や建築士法が改正され建築確認手続きの厳格化や建築士の資質・能力の向上などを盛り込んだ改正建築士法が2008年から施行されました。

改正建築士法では以下の4点が強化されました。

1.建築士の資質・能力の向上
2.構造設計・設備設計等高度な専門能力をもつ建築士による設計
3.設計・工事管理業務の適正化と消費者への情報開示 4.団体による自律的な監督体制の確立等です。

この中で、建築士事務所に所属する建築士には3年ごとに定期講習の受講が義務付けられました。
定期講習では「建築物の建築に関する法令に関する科目」と「設計及び工事管理に関する科目」の2科目について、学習することを法令で規定されました。

今回は法改正後2回目の受講となりますが非常に有意義な講習で、最近の法改正の内容や基準の見直しについてばらばらに取り込んでいた情報が、系統立てた説明を受けたおかげで自分の中で整理がつき使える知識になりました。

特に公共建築物の木造化に伴う木造建築関連の基準の緩和等の見直しは、これからも木造建築に携わる立場の人間としては大いに役立つ講習でした。

法令で決められた科目以外では、「最近の技術動向」という講義で「雨仕舞」を取り上げての講習でした。

雨仕舞とは古くて新しい課題でいつでも重要なことのはずなのですが、防水技術と防水資材の発達により、近年は雨仕舞を考えた設計や施工が行われなくなっていると私自身も常々考えていたことも有り、とても興味を持って聞いてまいりました。

日本での陸屋根の歴史は1905年にアスファルト防水を使ったビルが建てられたことが最初だそうで、シーリング材は1950年代に油性コーキングが使われており、現在使われているような弾性シーリング材が輸入されて使われたのは1961年のことだそうで、それより前の建築の雨対策は全て雨仕舞による対策以外にはなかったことになります。

雨仕舞を考えるうえで最もわかりやすいことが、屋根のこう配と軒の出、そして窓上の霧除けです。屋根の軒の出が大きければ外壁に当たる雨の量は減りますし、窓の上に霧除けがあれば窓からの雨漏りも減るわけです。
防水材は劣化による耐用年数がありますが、屋根勾配や軒の出、霧除けによる雨仕舞には耐用年数はありませんので、長期優良住宅のように100年という期間使い続けようと考える建物は防水以外に雨仕舞による雨水による劣化対策が欠かせないものになると思います。

雨水は、毛細管現象により侵入する場合と、降雨量が多く風圧が高い場合などに侵入しますが、雨仕舞では雨水が侵入しにくくする工夫と侵入した雨水が外部に出ていくような工夫がされています。

高層建築物の上階のように風圧の強くなる部位ではこのような現象が日常的に起こっているわけで、超高層建築物で採用されることの多いカーテンウォール等の外壁部材では接合部の雨仕舞の為、雨水の侵入を防ぐ防水性よりも、侵入した雨水を素早く外部に排出させることを優先する、ドライジョイントと呼ぶ仕組みが考案されたということです。

またよく見かける瓦屋根でも屋根にはこう配を付け瓦に山と谷を作り少しでも早く雨水を落としてしまう工夫のほか、瓦の重なり目は少しづ つ隙間があり毛細管現象による吸い込みを防いでいるわけです。台風の後などに瓦をめくって下を見ると、風圧により侵入した雨水が下葺きを 濡らしているものです。この様に雨仕舞では一度侵入した雨水を2重3重に出てゆく工夫をして雨漏りを防いでいるのです。

防水の技術と雨仕舞の仕組みを上手に組み合わせて、少しのメンテナンス費用で長持ちをする建物を造る大切を改めて思いました。(後関)

第11回 はばたき メモリアルコンサート

―命の尊さを響かせる―

薬害HIV感染被害で犠牲になった人たちに捧げます。
そして、希望を持って生き続けることをコンサートに託しました。

日 時:3月3日(火) 19:00開演(開場18:30)
場 所:千駄ヶ谷「津田ホール」 入場料:4,000円(全席自由席)
演奏曲:グラズノフ:スペインのセレナーデ
    カザルス:鳥の歌他

総合音楽監督は池辺晋一郎さんで今年のゲストはチェロの上村文乃さん、ピアノ・デュオ「プリムローズ・マジック」(石岡久乃安宅薫)です。

毎年、違う楽器の演奏者がゲストなので、いつも楽しみです。
✰チケットご希望の方は当社においてありますので、ご連絡ください。

建築・建材展2015

日 時 3月3日(火)~6日(金) 10:00~17:00
場 所 東京ビックサイト(有明・東京国際展示場 東5・6ホール)
入場料 ¥2,000(同時開催の展示会と共通)

最新の各種建材や関連製品・サービスなどを幅広く紹介する「建築・建材展2015」が東京ビッグサイトで開催されます。
専門家を講師に迎えたセミナーとあわせて、安全、快適でデザイン性にも優れた、これからの住まい・店舗・街づくりに関する最新情報が発信されています。

入場券がありますので、ご希望の方には差し上げます。

2月に大和工務店で行う教室

☆荷造り紙バンドを使ったかご作り
日時:18日(水) 28日(土)  午後1:30~
費用:900円(かご1~2ヶ作れます)
※ 当日のお申込みも受け付けます。

☆パッチワーク教室
日時:10日(火) 14日(土) 24日(火) 午後1:30~
費用:1ヶ月 300円(コピー代等)
※ 前日までにお申し込み下さい。

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