Gコミ260 2017年07月号

自然災害に備えて”

最近地震や、洪水、土砂崩れなど自然災害が頻発しています。地震は別としても大雨による災害は地球が温暖化したことが原因の一つと言われておりますが、江戸川区に住んでいる私たちには洪水の備えは必要ではないかと考えています。

私が子供の頃、50年ほど前のことですが私の住んでいる一之江の町は台風が来るとほぼ毎年のように道路が冠水し住宅の床下に浸水することが当たり前でした。ちょっと出かけるにも長靴が必需品でした。近所にある小川が氾濫して、これも近所にある金魚池から金魚が流れ出してくると子供たちは金魚すくいに飛び出したものでした。

案外のんきに洪水に対応していたものですが、江戸川区の治水対策が完備すると共にこのような光景は見かけなくなり、今では洪水が有ったということすら忘れていますし、子供たちは経験をしたこともないので本当に何も知りません。

現在の治水対策は1時間雨量を50mmに定めての対策で、配水場や下水を整備しています。ところが最近の雨量は時間雨量が100mmを超えることが珍しくなくなってきています。もしも江戸川区にも100mmを超えるような雨が降れば排水能力を超えた下水は街にあふれだすわけです。子供の時のようなのんきな対応では済まないような、かなり深刻な被害が出る可能性も考えて対策をしておかないといけないのではないかと思っています。

江戸川区の治水対策では一時的に降った雨を一気に下水に流れ込まないように河川の流域整備や道路や空き地にしみこませるなどの対策を実行していますが、私たちも家の周りに水の浸み込める場所を確保するために緑を植えるなどのできる対策を考える必要が有ると思います。

地震対策はいろいろな形で進んでいて、私たち建築士や建築業者は江戸川区と防災協定を結び、避難所開設のための安全確認の作業訓練を毎年行っていますし、被害を受けた建物の安全確認の作業を実際の地震現場では行っています。これに比べると雨対策は手薄であると最近思っています。少し考えていきたい課題です。(後関)

牡蠣殻を使った漆喰壁材(海と太陽のめぐみ)を使ってみて

昨年の7月に紹介した壁材で牡蠣殻の貝灰を使った漆喰に酸化チタンを組み合わせた製品で、自然素材としての漆喰の良さである調湿作用と、酸化チタンによる抗菌作用や化学物質の分解作用にこだわった製品です。

実際に弊社のトイレの壁と天井に塗ってその効果を試してまいりましたが、その結果を報告いたします。

壁に塗ってしばらくは「つのまた」という海藻から作られた糊の匂いが強いためトイレ独特の匂いが消され、トイレには“つのまた”の匂いが充満していました。漆喰の壁を塗ると必ずこの匂いがしますが、海藻ですから海辺のような匂いです。1年ほど経ってもまだかすかに海の匂いがしますが、トイレのようなにおいは、いまだにしていません。

一年ほどではありますが壁の白さは、昨年塗り上げた時と同じように真っ白、この記事を書くために注意深く壁を見ましたがシミ一つなく、汚れが付きやすい隅のほうにも汚れが有りませんで、壁全体が白いままでした。トイレの場合汚物が跳ねたりして壁にシミが出来たり、床も汚れたりするのですが。汚れも匂いも全くありませんでした。

またトイレには洗面台も取り付けられていますがその周りも汚れてはいないので、汚れを分解する機能もかなり高いのではないかと思います。

この漆喰壁については、ヘビースモーカーのいる家で実験が出来たら面白いのではないかと考えています。(後関 和之)

新築の現場より

昨年から、文京区本郷6丁目にある求道会館(東京都有形文化財)の隣に求道会館の管理事務所を新築させていただいております。求道会館とは建築家・武田五一(たけだごいち)設計により大正4年(1915年)に完成した宗教施設です。外壁には煉瓦・左官塗り等の手仕事が施され、時間の経過とともに風情を感じさせる建物です。

また、敷地周辺は求道学舎(大正15年)をリノベーションしたマンション、情緒あふれる旅館の鳳明館 森川別館等があり、ひとつひとつの建物によって落ち着いた景観が作られている場所であるため、景観を壊さない建物が計画されました。

今回新築させていただいた建物の外壁には、自然の風合いのでる不燃木材や、求道会館の外壁に近い塗装を施し、屋根は求道会館の屋根に合わせて妻屋根としています。手仕事の多い造りであるため、求道会館と調和のとれた外観となりました。

今回の工事中に、求道会館の隣に某住宅メーカーの建物も建設されましたが、画一的な建物で、残念ながら求道会館との調和は図れておりませんでした。

一つ一つの建物によって街並みや景観が作られております。その結果によって街の資産価値が左右されることもあります。

私たちは住まいの造り手・家守(いえもり)として街全体にも貢献していきたいと考えております。不動産による資産運用や形成についても是非ご相談ください。(鈴木 達也)

新入社員紹介

昨年9月より入社しました、川崎悠悟と申します。就職前は大学の建築学科にて、建築意匠を学んでいました。出身は葛飾区で隣の江戸川区には昔からなじみがあり、そんな江戸川区の一之江で7代170年の歴史と地域に根付いた大和工務店の仕事に憧れ入社しました。

知識と経験はまだまだ未熟ではありますが、どんな些細なご相談でも迅速に対応、解決出来るよう心がけて参りますので、定期点検等、お客様方にお会いする機会にはお気軽にお声かけください!

現在は現場監督として代々木公園内に建設中のこども園を担当しています。初めての現場でわからないことが多いですが、日々勉強になりとても充実した毎日です!完成後は東京大学共同の国際的な幼児教育・保育を研究して行くセンターも併設される予定にもなっており国際的にも注目の建物であります。代々木公園にお越しの際は是非一度お立ち寄りください!

上記のこども園をはじめ、2020年オリンピック招致の影響もあり、建設業界全体としての需要はここ数年特に伸びてきています。また、日本における住宅の着工数は、2011年の震災前から少しずつですが伸びています。しかしここ10年での木造住宅建築工事業、いわゆる工務店と言われる事業所数は、全国で約4割の減少とも言われております。

その大きな要因の一つが、建築業界の人手不足です。中でも若い世代の建築離れは深刻な問題であり、長い歴史に幕を下ろす工務店も後を絶ちません。そんな中で7代170年を築いてきた大和工務店の歴史と伝統を次の担い手として、またさらに次の世代へと繋げられるように精一杯努力に努めて参りますのでどうかよろしくお願いします。(川崎 悠悟)

建築士と弁護士が行う「晴海トリトン 建築相談会・2017」

欠陥建築の被害を未然に防ぐため、建築の全般的相談、法律的な相談に対して建築士と弁護士が同席の上、相談をお受けいたします。

電話予約制・先着順(無料)

日時: 2017年7月8日(土)13:00〜17:00
会場: 東京建築士会 4階・会議室
住所:〒104-6214 東京都中央区晴海1-8-12

晴海トリトンスクエアーオフィスタワー Z 4階・会議室
お問い合わせ TEL 03-3536-7711 FAX 03-3536-7712
https://tokyokenchikushikai.or.jp/news/2017/05/883/

◆東京建築士会へのアクセス

● 都営地下鉄大江戸線「勝どき駅」A2出口徒歩7分
● 東京駅丸の内南口から、都営バス「晴海埠頭行」

「東京 ビッグサイト行」にて約20分。
都営バス「晴海トリトンスクエア前」下車すぐ目の前。
(有楽町駅前、数寄屋橋、銀座四丁目等乗車できます)

7月に大和工務店で行う教室

☆荷造り紙バンドを使ったかご作り
日時:22日(土) 26日(水)  午後1:30~
費用:900円(かご1~2ヶ作れます)
※当日のお申込みも受け付けます。初めての方は事前に連絡お願いします。

☆パッチワーク教室
日時:11日(火) 25日(火)  8/5日(土) 午後1:30~
費用:1ヶ月 300円(お茶代)
※ 前日までにお申し込み下さい。

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